家族の絆
しかし、知っている住所は学芸大学の住所と岡山の実家の住所だけだったので、学芸大学宛てにだけ、親父さんの反対を押し切って女将さんは手紙を書いたが、宛先不明で戻ってきたとのことだった。
「でも、祐一さんに連絡を取りたくても、岡山の実家の方には昔もらった返事のことが頭から離れなくて実家には連絡ができなかったそうなのね」
親父さんと女将さんのそんな話を聞いて愕然とならざるを得なかった。すごいいやなやつになってしまっていたのだろうという思いが込み上げてきた。なぜ、すし屋〔ひょっとこ〕に行かなくなったかを、親父さんや女将さんに伝えるタイミングを20年以上も失ってしまったことになる。
「でも、祐一さんに連絡を取りたくても、岡山の実家の方には昔もらった返事のことが頭から離れなくて実家には連絡ができなかったそうなのね」
親父さんと女将さんのそんな話を聞いて愕然とならざるを得なかった。すごいいやなやつになってしまっていたのだろうという思いが込み上げてきた。なぜ、すし屋〔ひょっとこ〕に行かなくなったかを、親父さんや女将さんに伝えるタイミングを20年以上も失ってしまったことになる。