家族の絆
浜松のことに付いて思い浮かべているのかもしれないなと、祐一は思っていた。ユキの場合は家族のいうことを無視して、男を追いかけて東京に出てきて、家族から勘当されて、結局のところ男にも捨てられて身寄りのない身になってしまった事実を『たられば』で、考えているのだろうかと思った。
「真由美さんの判断のほうが、幸せをつかむための選択だったように思うの」
自分だけ、自分たちさえ良ければいいと考えることは確かにその時には、正しい選択だと思えたかもしれないが、長い目でみた結果からすると周りの人たちのことも考えて決断したほうが好ましい結果が出るのかもしれない。
ユキは、ますます神妙な顔になって続けた。
「でも、祐一さんに会わせてくれたのは、単なる偶然ではないかもしれないって思い出したの」
女将さんが亡くなって、葬儀の後、居酒屋〔寄り道〕を開けておく必要はなかったし、開けておく気力もなかった。にもかかわらず、お店の権利が他人に移ってしまうまでの間だけでも供養のためにと開けていたお店に、親父さんの顔を見たいと思ってやってきた祐一に出会うことになった。
「お母さんの気持ちが天に通じたんじゃあないのかなって!」
20年以上も訪ねていなかった店を、急に訪ねた祐一にしてもそんな気がしないでもなかった。
「真由美さんの判断のほうが、幸せをつかむための選択だったように思うの」
自分だけ、自分たちさえ良ければいいと考えることは確かにその時には、正しい選択だと思えたかもしれないが、長い目でみた結果からすると周りの人たちのことも考えて決断したほうが好ましい結果が出るのかもしれない。
ユキは、ますます神妙な顔になって続けた。
「でも、祐一さんに会わせてくれたのは、単なる偶然ではないかもしれないって思い出したの」
女将さんが亡くなって、葬儀の後、居酒屋〔寄り道〕を開けておく必要はなかったし、開けておく気力もなかった。にもかかわらず、お店の権利が他人に移ってしまうまでの間だけでも供養のためにと開けていたお店に、親父さんの顔を見たいと思ってやってきた祐一に出会うことになった。
「お母さんの気持ちが天に通じたんじゃあないのかなって!」
20年以上も訪ねていなかった店を、急に訪ねた祐一にしてもそんな気がしないでもなかった。