家族の絆
 次の朝には5枚のファックスが届いていた。それとは別に、メールには以下のように全く新しい話が入っていた。
『もっと入念にことを進めていかなくてはならないようだ。それは、今あなたも感じていることだと思う。あなたをこの金の正真正銘のオーナーとして証明するための書類の用意をはじめたところである。これは、自分が個人的に関係している数人の努力によるところがあり、彼等の努力に正しく報いてあげる必要がある。今回の証明書以外にも更に何枚かの証明書が必要でそれを得るために4人の担当者がいる。彼等がもっとスピーディに証明書を仕上げてくれるように、彼ら4人に対して贈り物をしてもらえないだろうか!
 彼等があなたから贈り物をもらったなら恩義を感じてこの契約に対してもっとスピーディに証明書を仕上げてくれると思う。これは大変重要なことで、日本から贈り物が届けば、日本に確かに実在している人と契約を結んでいるのだという証になり、わたしが皆に話していることが正しいことだと理解してもらえる。最後になるが、送付した証明書で多少は元気付けられると思うので、それらを受け取ったら贈り物について話をしたいので電話して欲しい』
< 49 / 204 >

この作品をシェア

pagetop