家族の絆
2人は、一緒に、クラブ〔水蘭〕のドアをくぐった。すでに、9時を回っていたが、お客さんは誰もいなかった。しかし、しばらくすると立て続けに3組のお客さんが入ってきた。
「ワイワイさん様様だ」といってママはお客さんを迎えるために立っていった。ユキが小声で昨日は一組だけだったのとささやいた。カサブランカの〔時の過ぎ行くままに(As time goes by)〕をカラオケで探してみたが、似たような題名はあったが、そのものはなかった。ユキの誕生祝のために食事に行ったのだという話をしたら、「そうなの、ユキちゃんの誕生日だったの!」と言って、ママはおもむろにシャンパンを持って来て、お店のみんなで、乾杯をした。
11時前にはお暇したが、そのあとにも2組のお客さんが来て盛況だったそうだ。
帰りの電車の中で、再び、女将さんのことを考えていたが、ともかく、ユキが切り出すのを待つべきだと思った。というのはユキ自身、それなりに何かを悩んでいるようだと思えたからだった。
「ワイワイさん様様だ」といってママはお客さんを迎えるために立っていった。ユキが小声で昨日は一組だけだったのとささやいた。カサブランカの〔時の過ぎ行くままに(As time goes by)〕をカラオケで探してみたが、似たような題名はあったが、そのものはなかった。ユキの誕生祝のために食事に行ったのだという話をしたら、「そうなの、ユキちゃんの誕生日だったの!」と言って、ママはおもむろにシャンパンを持って来て、お店のみんなで、乾杯をした。
11時前にはお暇したが、そのあとにも2組のお客さんが来て盛況だったそうだ。
帰りの電車の中で、再び、女将さんのことを考えていたが、ともかく、ユキが切り出すのを待つべきだと思った。というのはユキ自身、それなりに何かを悩んでいるようだと思えたからだった。