子うさぎと狼さんの恋物語。
心愛が手を伸ばしても、狼は反応を示さなかった。


ついに狼に心愛の手が触れた瞬間、狼がびくっと驚いたように反応した。


その瞬間、心愛と狼はぱちっと目が合った。


そして、しばらくそのまま動かなかった。


ピチャンッ


心愛の頬に1粒の水滴が落ちてきた。


「えっ?うそ雨?!どーしよ!」


気づけば、辺りも暗くなり始めていて、雨のせいで視界も悪くなっていた。
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