春、さくら、君を想うナミダ。[完]
あたしは教室を出て、廊下を走った。
なんであんなこと言われなくちゃいけないの……?
もし合コンに行ったら、
あたしと友達になってくれるの?
人のことを見下すような友達なんて。
あんなふうに人の悪口を言う友達なんて、必要ない。
都合のいいときだけ利用される友達なら、
あたしは、ひとりぼっちのほうがずっといい。
階段を下りようとしたとき、後ろから腕をつかまれた。
「さくらっ」
振り向くと、ハルくんが息を切らしながら、
あたしの腕を掴んでいた。