春、さくら、君を想うナミダ。[完]
***
高校に入学してから1週間が経っていた。
入学式の朝に出逢った彼は、あたしの隣のクラスだった。
背が高く、美少年の彼は、学校のどこにいても目立っていて、すぐに見つけることができた。
「かっこいいよね~」
「わかる~。彼女いるのかなぁ?」
廊下を歩いていても、彼の話で盛り上がる女子たちの声が、自然と耳に入ってくる。
入学して間もないのに、すでに人気があってみんなの注目の的だった。
あの人……彼女いるのかな……。
かっこいいし、彼女がいたっておかしくない。