春、さくら、君を想うナミダ。[完]
「ふふっ。ありがとっ」
そう言って彼女は、うれしそうに微笑んだ。
「呼び止めて、ごめんねっ」
あたしをその場に残して、
彼女は先に女子トイレから出て行った。
彼女がいなくなって、
あたしは力が抜けたようにしゃがみこんだ。
ショックだった。
ハルくんがあたしと別れたいって思ってるなんて知らなかった。
別れたいのに別れられなくて悩んでるって、友達に相談していたんだね。
ハルくんは優しいから、あたしを傷つけないようにって、
きっとそう思ってるんだ。