メガネ男子と同居中

「なんですか…」

「え、あ、いや、別に…」

みんなで鍋を囲む夕食。

向かいに座る黒瀬を見ていたら本人とバチッと目が合ってしまった。


麻友さんと翠さんが変なこというから…

変に意識してしまうじゃん。


「莉子ちゃんは彼氏くんのどんなところが好きなの?」

「へ?!」

翠さんに突然質問され、驚く。

「えっと…優しくて、すごく私のこと大事にしてくれるところですかね…かっこいいし」

「へーー、他には?」

「他に?」

「いやだって、彼氏だったら彼女に優しくするのも彼女のこと大事にすることも当たり前じゃん。顔で好きになったの?」

「え…それは…」

翠さんが強めの口調で言うので、口ごもる。

「兄貴やめろよ。水谷さん困ってるだろ」
すかさず黒瀬が翠さんを止める。

「はぁ?葵いい加減にしろよ?莉子ちゃん困らせてるのはお前の方だろ」

「はあ?」

「あの2人とも…」
なぜかバチバチする2人を止める。


「そうよ、食事中にケンカなんてやめて?」
と麻友さん。

「別にケンカしたわけじゃ…」

「ごちそうさま」

「え、黒瀬、全然食べてないじゃん…」

「食欲ありません」

「え、ちょっ…」

黒瀬は立ち上がると、2階に行ってしまった。


< 115 / 165 >

この作品をシェア

pagetop