メガネ男子と同居中
ガチャ
遅くなってしまい、借りた合鍵で玄関の鍵を開ける。
麻友さんには電話で遅くなると話してある。
抜き足差し足で寝てるみんなを起こさないように歩く。
夜の11時。
マコトくんは私に指一本触れなかったし、本当にいい人だった。
世間話をしたり、お互いのことを話したり、初めて「ちょっといいかも」と思えた。
ファーストフード店を出たあとはゲームセンターで楽しんだ。
うちまで送ってくれたし。
マコトくんはクレーンゲームが上手で、欲しかったパンダのぬいぐるみを取ってくれた。
私は階段を上りながら、もらった大きなパンダのぬいぐるみを握りしめる。
カチッ
!!!
「ひっ!!!」
「学年1の美女は約束も守れないんですか」
いきなり2階の電気がつき、部屋着の黒瀬が壁にもたれながらそういうのが聞こえた。