メガネ男子と同居中
「なんだ、黒瀬か。脅かさないでよ。何の話?」
黒瀬は私の抱いたパンダを見つめて呆れた顔をした。
なによ…。
「僕との約束ほったらかして、男と遊んでたんですか」
ぎくっ
なぜか男の人といたことを見破られて思わず目をそらす。
「っていうか、あんたと私がなにを約束したっていうの?」
「昨日、勉強を見てくれって言ったのはどこのだれですか?」
「あ」
やっばい。
完全に忘れていた。
「忘れてたんですか」
「え、だって黒瀬ちゃんとした返事しなかったし、別に今日だとは一言も…」
「あなたはちゃんと僕に謝りましたし、テスト勉強はみなさんもうとっくに始めてます。普通わかりますよ」
「あんたの普通と私の普通は違うの!」
「僕のうちにいるんですから、僕の普通に合わせてください」
「はぁ?ここは黒瀬のパパさんのうちでしょ?」
「あなたがなんと言おうと、所詮あなたはこの家に関係ない部外者です」
ぶ…部外者?!
「そこまで言うかね!!たかが1日ごときで…」
「待ってる人にとってはすごく長く感じます。今日はもう遅いので明日にします」
「…わ、わかったわよ」
私がそう言うと、黒瀬は私の抱いたぬいぐるみのパンダを不満そうに見ると、部屋に戻って行った。
なんなのよ。
馬鹿みたいに待ってた黒瀬が悪いじゃない。