メガネ男子と同居中
私とマコトくんは少し歩いて、公園のベンチに座る。
「テスト、どうだった?」
「あぁ、バッチリ!無事3年生に上がれる!」
「良かったね〜!俺たち来週、テストなんだけど、結構やばい」
「お、私が勉強教えてみせるよ?」
少しドヤ顔でそう言ってみせる。
「じゃあーそーしてもらおうかな?」
‼︎
そう言って少し顔を近づけてくるマコトくんにドキッとする。
そんなイケメン顔で近づかれたら、私の心臓持たないって…。
周りで遊ぶ子供達が、私たちをみて「ヒューヒュー」とか「熱々〜〜」と言う。
マコトくんはニコニコしてた顔を真剣な顔に変える。
マコトくんの顔から緊張感が伝わってくる。
「莉子ちゃん…俺と付き合ってくれませんか?」
顔を赤くしたマコトくんは可愛くて、でもかっこよくて、思わず目をそらしてしまう。
見てられないって…。
「莉子ちゃん?」
「…わ、私、料理下手だよ?勉強もできないし、性格悪いし!マコトくんが思ってるような女の子じゃ…」
「好きだよ」
「マコトくん…」
「初めて見た時から、今も、変わらず好き。ううん。もっと好きなってる」
まっすぐ過ぎて心臓がもたない。
こんな私をこんなに好きだって言ってくれる人がいる。
「好きなんだ。莉子ちゃん。付き合ってくれるかな?」
「…うんっ」
私はゆっくり首を縦に振った。
こんなチャンスないよ。
今までの男の子は大体、ただ私と早く寝たいだけの男の子ばかりだったから。
「マコトくん…よろしくね」
「莉子ちゃん、その顔やばい」
マコトくんは顔を手で覆ってそう言うと、不意に私にキスをした。