メガネ男子と同居中

「莉子ちゃん!」

学校の門を出ようとした時、不意に声をかけられ、声のした方を見る。


「マコトくん!」

門の前に立ってるマコトくんを見てびっくりする。


下校中の女子たちがマコトくんをみてざわつく。

かっこいいもんな…。


「どうしたの?わざわざ。連絡してくれたら良かったのに」

「びっくりさせたかったから。すげー会いたかったし」

サラッと爽やか笑顔でそう言うマコトくんにドキッとしない女子がこの世にいるだろうか。


「そうなんだ。ありがとうっ」

「あと…そろそろ聞かせて欲しいな。返事」

照れたようにそう言うマコトくんを見ているとこっちもドキドキしてしまう。

「あ…そうだね…」

返事は決まってる。

こんなに優しくて、イケメンで、私のことを想ってくれてる男の子だよ?

返事なんて決まってるじゃん。



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