あ、あ、あ愛してる
「合唱コンクールのピアノ伴奏をされましたよね。バレるのを覚悟の上で?」
『いいえ。あの日は朝から七夕ライブのリハーサルを大ホールでしていました。後輩からメールがあったんです。「ピアノ伴奏者が急病で出場できなくなった。予備の伴奏者がいないし、初見で弾ける代役が他にいない」と。数ヶ月も必死で練習してきたのに、棄権になるのは可哀想でピアノ伴奏を引き受けました』
「君はヴァイオリンでピアノは専門外だと聞いていますが」
『ええ、副専攻ですが合唱コンクールの課題曲くらいは。音楽科のピアノ専攻をしていて代役できる学生がいないのは情けないですね』
俺はニッコリ、笑ってみせる。
『あの日は試験明けで、連日徹夜同然で試験勉強してましたし、新曲作りもしていました。合唱コンクール本番後、喘息発作が出て……運悪く正体が。退学処分を覚悟しました』
『いいえ。あの日は朝から七夕ライブのリハーサルを大ホールでしていました。後輩からメールがあったんです。「ピアノ伴奏者が急病で出場できなくなった。予備の伴奏者がいないし、初見で弾ける代役が他にいない」と。数ヶ月も必死で練習してきたのに、棄権になるのは可哀想でピアノ伴奏を引き受けました』
「君はヴァイオリンでピアノは専門外だと聞いていますが」
『ええ、副専攻ですが合唱コンクールの課題曲くらいは。音楽科のピアノ専攻をしていて代役できる学生がいないのは情けないですね』
俺はニッコリ、笑ってみせる。
『あの日は試験明けで、連日徹夜同然で試験勉強してましたし、新曲作りもしていました。合唱コンクール本番後、喘息発作が出て……運悪く正体が。退学処分を覚悟しました』