真夜中のアリス
駅に向かい改札前で別れる。向かう方面が真逆なこともあり、帰路に着くつかさの背に手を振る。けれどそれは直ぐに人混みの中に静かに溶け込むようなに消えて行く。
やはりこの悪天候、まだ辛うじて遅延していなくとも用心して早退してきた人たちでごった返している。こうなると電車が遅延するのも時間の問題だろう。
駅を出て傘を差し、歩き始める。二駅先だし歩いた方が早いだろう。満員電車になるべく乗りたくはないし。
色とりどりに映える傘の花たち。雨足は更に強くなっていく。そんな景色を眺めぼんやり歩きながら思案する。