真夜中のアリス
あたしの世界は一変して、大切なものがなくなり何もかも変わってしまったのに対して何一つ変わらない日常と淡々と学校に通いバイトして淡々と飲食して眠る毎日。
生き甲斐も支えも、幸福も何もない。
あの魔法のような日々はもう帰ってこない。
「…あたし、何のために生きてるんだろう。」
いっそ、あの人の元へいってしまえればこんなに苦しくはないのだろうか、そんな思考ばかりを繰り返しての日々。
胸にいつまでも引っ掛かる虚無感と喪失感。
あたしの世界はいつまでも止むことのない雨と絶望が吹き荒れている。同じように吹き荒れて揺れる街路樹を見て失った日々を、失ったモノの大きさを思案する。