真夜中のアリス
“…本当はあの夜に抱き寄せてしまいたかった
けれど、それは赦されない。どれだけ、この身になってしまった事を呪った事か…。
ウサギとアリス
追って追われる、終わらない追いかけっこだけの関係
決して交わる事のない 対極に位置する存在。
本来はこんな感情など持ち得てはならなかった”
…それは…!!
“でもね。俺は君しか頼れないし君にしか縋る事が出来ない。だから、今後の行く末も…君の中で見守っているよ。
悔しいけれど、今の俺にはそれしか出来ないから…”
あ…
“今度こそ…今度こそ瑠衣ちゃんを独りにしないであげて…!”
最早それは懇願に近かった。
誰よりもアリスを愛している 彼の悲痛な願い。
わかっていたのに…。
「…ごめんね。」