真夜中のアリス
「…っ、げほげほ!やだ何よこれ、掃除してないの!?」
いきなり舞った埃に勢いよく噎せてしまう。
この家の持ち主は一体何をやっているというのだろうか。
「あ。もしかしたら、ウサギが言ってた女王さまのかも。もう、領地ならちゃんと掃除くらい召使とかにさせればいいのに!ほんと、怖がってたし一回どんな顔か見てみたいわ。」
独り言とは言えないくらいの大声を吐きながら、色々部屋を物色してみる。めぼしいものはあまりなさそうだ。
ふと視線をずらしそこに見つけたのは、壁に一体化している小さな扉。
パタパタと風に靡き閉じたり開いたりしている様子からみると、どうもさっきの白いウサギが通った後だと思われるそれ。