真夜中のアリス
「はあ…」
盛大な溜息。と同時に降り注がれた言葉。
「もう、さっきっからうるさいなぁ。
うるさくてゆっくりと眠れやしない」
頭上から聞こえてくる少し高めの、ソプラノのような声。慌てて見上げると立派な幹に大きな葉。これこそ、大きな樹というものだろうか。慌てて辺りを見渡すと、たくさんのキノコに囲まれていて樹の隣には、一際大きな
キノコ。
あんなに遠くに感じていた筈なのに気付かぬうちにあたしは双子が視差していた、樹に辿りついていたみたいだ。
それでは、声の持ち主は…
「無表情な笑顔の知識者…!?」