真夜中のアリス
「…!うるさい!うるさい!!そんなの…関係ないでしょ!」
堪らず、頭の中の問いかけに激情。
「あたしは可哀想なんかじゃない!独りなんかじゃない!!」
違う!違う!違う!必死に否定しながらも心はその言葉に…肯定的だった。
精一杯の強がり。虚勢を張らなければ1人で立つことなんて出来なかったんだ。けれど本当はわかっていた。理解っていたのだ。“帰る場所”だなんて…
「朱鳥くんがいなくなった日から…あたしに居場所だなんてどこにも…」
もうどこにも“ない”と言うことを。
気が付くと、見失ったはずの黒ウサギがあたしの様子を伺うように一心に見つめている。
じっと佇む様に、まるであたしを見守るように。