真夜中のアリス

ごくんー…

そんな空気に耐えきれなくて生唾を飲んで、ウサギの次なる言葉を待つ。

「人間がここに迷いこむなんて、百年に一度あるかないかの出来事なんだよ?」

「…っ。だからさっきも言ったけど、あの裏路地にあった変なゴミ箱を覗き込んでたらそのまま落ちたの!」

背後からの強い力に逆らえなかった、そう一言付け加えて。

「…俄、信じがたかったのだけれど…本当にあのルートなのかぁ…。
女王さまにバレたらいよいよ、確実に処刑が下されるぞ…」
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