真夜中のアリス
「ちょっ、待ってウサギ!あたしの質問にも答えてよ!一体ここ何なのよ!」
あたしの怒声にびくんと身体を響かせ、逃げようとする。刹那、ウサギが着込んでいるジャケットの襟を掴み逃がさないように掴みかかる。
「はーなーせー!」
持ち上げれば、逃げるために空を蹴るようにパタバタ足を叩くウサギ。
「離してほしかったらちゃんと話してよ!って何またどっか行こうとしてんの!!」
耳元でそう怒鳴ると身を竦ませているウサギ。そうすると観念したかのように渋々語り出す。
「ハァー…。しょうがないな…。
君たち人間の言葉を借りると、ここは一種のパラレルワールド。アリスが望む、心の世界だよ」
「はっ…!?」