真夜中のアリス
「あのさウサギ…。全然森と雰囲気違うね、ここ…」
森を抜け、視界の先は拡がる眩しいくらいの閃光と心安らぐ暖みのある鮮やかな色彩。
闇に慣れてしまっていた瞳には少々、刺激が強すぎる。闇が闇で覆い尽くしていた場所とは180度変わり、頑なに閉ざされていた殻から割れて色彩が誕生したかの如く、色とりどり、そこは異様な輝きと明るさを放っていた。
蒼く雲ひとつもない晴れやかな空、そして舞い踊るように空をゆく風船たち。花は咲き乱れ、まるで希望に満ち溢れた世界だ。
「ここは、女王さまが統治する場所だからね、あの方に闇は似合わない」