天神学園の問題児再来

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「まさかここで諦めて、はい降参…なんてな事は言わねぇよな」

龍鷺郎は学帽から視線を覗かせる。

「なぁ、『リーダー』」

「当たり前だ」

龍鷺郎から投げ渡されたランスロットを握り締め、シオンは答えた。

降参なんてするものか。

最後の1人になっても、シオン一味は絶対に諦めない。

『守る剣』を持つ勇者が頭領の一味だ。

守る為の戦いは、絶対に諦める訳にはいかない。

「で」

龍鷺郎はシオンと並び立つ。

「作戦はあるのか」

「作戦も何も…俺の切り札は1つしかねぇ」

「……」

グランド・ランスロット。

タイマントーナメント準決勝で、龍鷺郎も負かされたあの大技だ。

あれが、今の禿鷲にヒットさせられるかどうかは分からないが、一縷の望みを託すにはあれしかない。

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