天神学園の問題児再来
「六花!」
紗雪は素早く氷刀を顕現させる。
母・雪菜が愛用していた、氷の守り刀・六花。
母から譲り受けたこの刀で、紗雪は父・防人の手解きを受けて練習した。
雪女の一族の中では、1、2を争うほどの使い手となれた。
とはいえ、雪女はそもそも接近戦に向いた能力の持ち主ではないし、父の防人も、然程剣術に優れていた訳ではない。
使い手とはいえ、剣術で勝負すれば、紗雪はそれ程の強さは発揮できない。
そんな紗雪に。
「こいつがマンイーター」
ヴラドは1挺の白銀の自動拳銃を見せる。
「そしてこいつがソウルイーター」
もう1挺。
拳銃は知っている。
人間が作り出した、鉛の弾を撃ち出す絡繰り。
しかし大きい。
天使様が持っている拳銃よりも、遥かに大きい。
「454カスール弾を発射でき、弾丸には『俺の狙ったものにしか命中しない』という呪いと、人外の類も殺傷できるように俺の魔力を込めている。その拳銃で」
ヴラドは銃口を紗雪に向けた。
「これからお前を撃つ」
紗雪は素早く氷刀を顕現させる。
母・雪菜が愛用していた、氷の守り刀・六花。
母から譲り受けたこの刀で、紗雪は父・防人の手解きを受けて練習した。
雪女の一族の中では、1、2を争うほどの使い手となれた。
とはいえ、雪女はそもそも接近戦に向いた能力の持ち主ではないし、父の防人も、然程剣術に優れていた訳ではない。
使い手とはいえ、剣術で勝負すれば、紗雪はそれ程の強さは発揮できない。
そんな紗雪に。
「こいつがマンイーター」
ヴラドは1挺の白銀の自動拳銃を見せる。
「そしてこいつがソウルイーター」
もう1挺。
拳銃は知っている。
人間が作り出した、鉛の弾を撃ち出す絡繰り。
しかし大きい。
天使様が持っている拳銃よりも、遥かに大きい。
「454カスール弾を発射でき、弾丸には『俺の狙ったものにしか命中しない』という呪いと、人外の類も殺傷できるように俺の魔力を込めている。その拳銃で」
ヴラドは銃口を紗雪に向けた。
「これからお前を撃つ」