天神学園の問題児再来
時の帝が大陸の四方にまで追放したという悪神が、一堂に会して龍鷺郎を攻める。

タイマントーナメントで強さを発揮した龍鷺郎が、まるで赤子扱いだ。

4対1という数の差を抜きにしても、目を疑う力量の差だった。

これが神。

これが大陸の人外達の頂点に立つ者の実力。

「何を勘違いしてやがる…!」

檮杌の攻撃を必死に捌きながら、龍鷺郎は言う。

「俺達は、何もお前ら大陸の人外に手出ししようってんじゃねぇ…俺達はお前らにチョッカイかける気はねぇぜ…!」

悪神とはいえ、己に危害を加えぬ限りは仕掛けてはこないだろう。

文字通りの、『触らぬ神に祟りなし』。

そう思っての発言だったが。

「それが」

龍鷺郎の背後に、強烈な殺気。

振り向くと。

「どうかしたか?」

饕餮の顎が、龍鷺郎の首筋に食らいつく!

「うぐう!」

貪欲で何でも食らう猛獣のイメージ通りの、旺盛な食欲で、饕餮は龍鷺郎の肉を食み続ける。

「我らは悪神ぞ。即ち『悪い神様』だ…貴様に敵意があろうがなかろうが、触れずとも祟り、呪い、殺してくれるわ」

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