恋する5秒前~無愛想なキミと~

「おはよ、環」


「おはよう、香奈」


「今朝も暑いねぇ。もう、家に帰りたくなっちゃった。クーラーの効いた涼しい部屋でゴロゴロしてたい」


「なに言ってんの、香奈は。今、学校へ来たばかりじゃない」


暑い、暑いを連発する彼女。


梅雨明けしてから、特に今年は暑さが増していて熱中症になる人が多いとか、ニュースで言ってたっけ。


私も夏の暑さは苦手だから、買い物に行くときは夕方、日が落ちてから行くことにしているんだ。


「ねぇ、環」


「なに?」


「今朝は学校へ来るまで大変じゃなかった?」


心配そうな顔で聞いてくる香奈。


そっか、昨日、彼女も私に対する暴言や文句を聞いていたんだ。


「うん、大丈夫だったよ」


朝早く来たから、ほとんどの生徒には会わずに教室へ入っていたから平気だった。


「そっか、良かった」


香奈は安心したのか表情が和らいだ。
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