きみのためのプレゼント
「私が、光くんを殺したって言いたいの?!あの日は確かに、ナナの誕生日だった。七月七日だから【ナナ】だって。でも、あの日は高熱で誕生日のメールなんて送る余裕もなかった。それなのに、そんな風に言うなんて、今更ずるい。なんでそんなこと言うのよ!私のこと本当は、憎んでたってこと?」



ひどい、ひどすぎる。翔平のことを心から信頼してた。好きになっていった。それなのに、あまりにもこんなのって。


「・・・俺だって言うつもりなかった。だけど言わずにはいられなくなったんだ。俺が、俺が君のこと・・・」


「やめてよ!もうやめてよ!」


耳を塞ぎ、彼の言葉を拒絶する。聞きたくない。そんな話聞きたくない。なんで、そんなこと今になって言うのよ。


「・・・もう帰る。これで最後。あなたにはもう頼らないし、顔も見たくない。お母さんに迎えに来てもらうから」

「待って。俺の話を聞いて!確かに俺、すごく沙織を傷つけるようなことを言った。ごめん。でも、これを言わずに自分の気持ちを伝えることは光への裏切りだと思えて仕方なかった」


「そんなの、自己満足じゃない。聞かされた私の気持ちはどうなるの?」
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