オレンジジュース
はじまり

1巡

誰かの幸せを願うとき、その人の想いは祈りだと思う。

キーンコーンカーコーン。
今日最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
私は手早くノートを閉じ、筆記用具と一緒に鞄に放り込む。
荷物をまとめ、足早に教室を出る。
「さっちゃん!!」
ミキが私を呼んだ。
私はくるりと踵を返し、教室に向かって叫んだ。
「ミキ‼ごめん、本‼」
短く伝えると私は、またくるりと体を回し靴箱へと向かう。
大丈夫、後はミキに任せた。
私は靴箱から靴を取り出し、替わりに上履きをするりと滑り込ませた。
少しつっかえながらも、靴を履き、踏み出した。
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