俺様上司に、跪いて愛を乞え
第8章 Bitter Sweet Love

1

「……今日は、どこか行きたいところとか、あるのか?」

シャワーから上がった部長が、訊ねてくる。

「行きたいところ……」

考えたけれど、なんにも思い浮かばなくて、

「部長といっしょなら、どこでも…いいです……」

答えると、顔が一気に赤らんだ。

「そうやって、なんでも顔に出るのな…」

細身のパンツスタイルにシャツを纏い、ボタンを数個あけただけの格好が、

自分にだけ向けられた眼差しと相まって、たまらなく魅惑的に思えて、ぼーっと見とれた。
< 108 / 131 >

この作品をシェア

pagetop