俺様上司に、跪いて愛を乞え

2

車の中で、海ガメのぬいぐるみを抱いていると、

「それ、そんなにいいのかよ…」

と、チラリと視線を送られた。

「うん…だって、…買ってくれたの、うれしいし……かわいい…」


「俺は、おまえの方が、かわいいが…」


急に言われて、座っている運転席から腕を伸ばして顎を取られたかと思うと、そのままキスをされた。


離れない唇が、深い口づけを迫ってくる。


抱いたままのぬいぐるみが、間で押し潰されそうになって、


「おまえ、そのぬいぐるみを離せよ…」


と、軽く笑って言われた。

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