俺様上司に、跪いて愛を乞え

2

「強引に、つれ込むのはよせ!」

目の前に新藤部長が現れて、男を引きずり出した。

「……部長!」

呼びかけて急いで車から出ると、タクシーがそのまま走り去る。

「おまえが、酔った女性社員を毎回無理やり誘い出してるのは、わかってんだよ!」

部長の言葉に、「ウソでしょ…」と、口に手をあてる。

「…いい加減にしないと、おまえへの対応も考える…」

低く凄むように、部長が言う。

男が小さく舌打ちをして逃げ出すと、新藤部長が私の方に向き直った。
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