俺様上司に、跪いて愛を乞え
どっちにしても電車はないし、どうしようと迷っている内に、腕をぐいぐい引っ張られて、外につれ出されてしまう。

「え…あの、ちょっと待って…」

「大丈夫、大丈夫。ちゃんと送っていってあげるから」

言う間にも、タクシーをつかまえて止めると、車内に押し込まれそうになった。

「あっ…待ってって…」

車の奥へ追いやられそうになって、急に危険な気もしてきて、じたばたと抗っていると、

「……おまえ、何してるんだ!」

と、いう声が耳に飛び込んできた。
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