俺様上司に、跪いて愛を乞え
「あっ……」部長のシャツに、点々とコーヒーのしみが飛んだ。

「……何してくれるんだよ、これ」

白いシャツに飛び散ったコーヒーに、部長が目を落とす。

「ご、ごめんなさい! すいません!」

「いちいち謝るなと、何度も言ってるはずだ……」

部長の声が、いつにもまして低くなる。

「……謝る暇があったら、どうすればいいのかを考えろよ」

「えっと……」すぐに考えつかずにいると、

「使えない奴だな…本気で。……買ってくるんだよ、シャツを」

と、部長がコーヒーのしみができたシャツをつまんだ。

「……こんなんじゃ、クライアントにも会えないだろうが…」

「あっ…はい…」

使えない奴と言われたことで、胸が一瞬キリッと痛んだ。
< 45 / 131 >

この作品をシェア

pagetop