俺様上司に、跪いて愛を乞え

3

ーー駐車場から、新藤部長の部屋へと上がった。

マンションの扉の先には、十数帖はありそうなリビングが広がっていて、

部長はさっさと先に入っていくと、バスタオルを持って戻ってきて、

「ほら、早くシャワーに行け。いつまでも濡れたままで、玄関につっ立ってんな」

と、投げるように寄越した。

渡されたバスタオルを抱きしめて、なんでこんなに悲しくもなるんだろうと思った。
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