俺様上司に、跪いて愛を乞え

「……熱があるだろうが。…なんで、こんなんで来るんだよ…」


頭の上で、部長が話す気配がした。


「……取引先へ行く予定が、あったので……。
休めば……また、怒られると思ったんで……」

熱にのぼせる頭で、しゃべった。


「……。……俺は、そこまで冷たくはない。熱のある奴を、無理につれて行くなど……」


部長の手が、私の額に触れた感触があって、ひやりとした冷たさがあった。

「少し、休め……。ホテルの部屋をとったから…」

額にかかる前髪に触れて、そっと撫で上げると、


「俺が、付いててやるから……」


と、部長がやさしげに言った。

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