俺様上司に、跪いて愛を乞え
車は坂を上り、高台に向かっているようだった。

まばらな住宅街を抜け、やがて木々に囲まれた道に入ると、あたりは一気に真っ暗になった。

その中を、車のヘッドライトが照らしていく。

上り坂をいくつか過ぎて、少しだけ林がひらけた道で、車は停まった。

「そっち、見てみろ」

促されて視線をやると、切れた林の合間から、街の一望が瞬いてキラキラと広がっていた。
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