俺様上司に、跪いて愛を乞え
「運んでって……」

「そうだ。駐車場から、ここまで運んでくるのは、大変だったんだぜ…」

軽い笑いを浮かべたまま言う部長に、

「大変だったのは、わかるけどでも…どうして床に……。せめて、床じゃなくてベッドか、ソファーにでも……」

つい文句を言いたくもなった。

「わがままを言うなよ。そこまでだって、やっと運んできたんだ」

「……そんなに重たかったって、言いたいんですか…」

自分が言いがかりのように突っかかっているのは、わかっていた。

「そんなこと、言ってないだろうが」

だけど、なんだか床に打った頭がひどく痛い気がして、意地を張りたくもなっていた。
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