腹黒エリートが甘くてズルいんです
そういうことなら、どちらかを多少ずらせば解決することのような気がする、と思いながら先輩を見る。
あたしの業務内容の中には『営業補佐』という任務もあり、営業の仕事の内容も多少は分かる。


「それ、どっちかの時間をずらすというのは、難しいんですか?」


一応、先輩も思い付いたであろう解決策を提案してみる。

あたしの返答を聞くが早いか、首を激しく横に振る出光先輩。


「ダメなんだよー、ミツワさんとこも、来客の合間の時間指定で、新しいコピー機を買ってくれるかもしれない大事なとこで、保育園の方は昼休みじゃないと先生達忙しいから」


そうか、なるほど。
合点のいったあたしは、疑ったことを反省しつつ、ちゃんと仕事の話ならしっかり聞こうと姿勢を正した。


「わかりました、じゃあ、こじか保育園に行ってきます、消耗部品の交換と、あと何かありますか?」


「ついでに紙の補充があるかもしれないから聞いてみて。俺、ミツワさんとこ終わった時間次第では、顔出すようにするから。難しそうな話になったら後から俺がいくって伝えて」
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