飛べない翼


「......え?」


病室に着くと、当然そこにはさっちゃんが居た。


ベッドに腰掛けて、何やら何冊もの本を机に積み上げている。


そして不意に、驚きの一言を言ったのだ。


「だから......。学校...行ってくる、よ。......駄目、かな......?」


怯えたような、不安そうな表情で彼女の方からそう言ってきたのだ。


駄目か、何て......。
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