派遣社員の秘め事 ~秘めるつもりはないんですが~
「今日の記念にやろう」
「いや、待ってください。
私にこれくれたら、貴方はどうやって帰るんですか」
「電車?
タクシーか?」
と首を捻ったあとで、
「いや、お前が送ってくれればいいんだろうが」
と言ってくる。
まあ、そりゃそうなのだが。
渚の家に行くなんて、結婚の挨拶に行くみたいで、なんだかやだな、と思ってしまう。
「いえあの、車はいりません。
それに、このマンション、電動自動車、充電するとこないんで」
「じゃあ、充電設備を此処につけさせよう。
いや、いいのか。
お前、俺と結婚したら、此処出るだろうしな」
勝手に決めないでください……と思っていると、渚がドアを開けてくれる。
待たせても悪いので、
「あ、ありがとうございます」
と乗り込んだ。
車を一度出そうとして、渚は止める。
「おお、そうだ」
と言い後部座席からなにかを出してきたと思ったら、ネックレスでも入っていそうな箱だった。
だが、中から出てきたのは、ティアラだった。
「いや、待ってください。
私にこれくれたら、貴方はどうやって帰るんですか」
「電車?
タクシーか?」
と首を捻ったあとで、
「いや、お前が送ってくれればいいんだろうが」
と言ってくる。
まあ、そりゃそうなのだが。
渚の家に行くなんて、結婚の挨拶に行くみたいで、なんだかやだな、と思ってしまう。
「いえあの、車はいりません。
それに、このマンション、電動自動車、充電するとこないんで」
「じゃあ、充電設備を此処につけさせよう。
いや、いいのか。
お前、俺と結婚したら、此処出るだろうしな」
勝手に決めないでください……と思っていると、渚がドアを開けてくれる。
待たせても悪いので、
「あ、ありがとうございます」
と乗り込んだ。
車を一度出そうとして、渚は止める。
「おお、そうだ」
と言い後部座席からなにかを出してきたと思ったら、ネックレスでも入っていそうな箱だった。
だが、中から出てきたのは、ティアラだった。