派遣社員の秘め事 ~秘めるつもりはないんですが~
「いや、特にないんですけど。
渚さんは?」
と言うと、
「俺はお前と居られればそれでいい」
と渚は言った。
……この人は、どうして、真顔でこういうことを言ってくるんだ。
「そこで言わないのか?」
「はい?」
「私も渚さんが居ればいいです、とか」
「そんな思ってもないことは言えません。
わかりました。
ご飯を食べて、ゲーセンで遊んで、工場群の夜景をみたいです」
わかった、と渚は言う。
「ゲーセンとか久しぶりだな」
と車を降りながら言うので、
「えっ、ゲーセンとか行くんですか?」
と訊くと、
「行ってたぞ、学生時代は。
脇田とかと」
と言ってくる。
「脇田さんって、古いお友達なんですよね?
なんで、渚さんの会社に?」
「いや、最初は職場に信用できる人間が居るかどうかもわからなかったからな。
とりあえず、使える脇田を強引に連れていったんだ。
脇田は別の会社に行きたかったようだが」
「可哀想じゃないですか……」
渚さんは?」
と言うと、
「俺はお前と居られればそれでいい」
と渚は言った。
……この人は、どうして、真顔でこういうことを言ってくるんだ。
「そこで言わないのか?」
「はい?」
「私も渚さんが居ればいいです、とか」
「そんな思ってもないことは言えません。
わかりました。
ご飯を食べて、ゲーセンで遊んで、工場群の夜景をみたいです」
わかった、と渚は言う。
「ゲーセンとか久しぶりだな」
と車を降りながら言うので、
「えっ、ゲーセンとか行くんですか?」
と訊くと、
「行ってたぞ、学生時代は。
脇田とかと」
と言ってくる。
「脇田さんって、古いお友達なんですよね?
なんで、渚さんの会社に?」
「いや、最初は職場に信用できる人間が居るかどうかもわからなかったからな。
とりあえず、使える脇田を強引に連れていったんだ。
脇田は別の会社に行きたかったようだが」
「可哀想じゃないですか……」