派遣社員の秘め事  ~秘めるつもりはないんですが~
 ぽん、と渚は軽くお盆で頭を叩いてくる。

「今のは俺からじゃない。
 その課長代理からだ。

 恋敵だが、さすがにどうかと思うので、叩いておこう。

 ……ところで、その男は今でも独身か?」

「そうなんじゃないですか?
 いや、知らないですよ」
と言うと、

「わかった。
 じゃあ、もうこの話は此処までにしよう」
と言ってくる。

「お前が俺を嫉妬させて、盛り上げようというというんじゃないのならな」
と突き放したような目で見られた。

「違いますよ、もう~っ」

 なんなんですか、訳がわからないっ、とわめいたが、無視された。






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