愛し、愛されたのは優しい死神でした。
『………』
「でもまぁ…ある程度の厄介者にまで成長してしまったら私達が消しに行きますけどね♪もう二度と転生も出来ない様にして差し上げますよ。」
その落ち着いた冷静な声は、さらさらと恐ろしい言葉を浴びせるけど嘘を言っている様には思えなかった。
「……私達死神はただの案内人です。まだ目的がある貴方を無理矢理切り離すのはルールに反します。…自分の目的が何なのかしっかり見極めて下さい。」
『―えっ…?』
すると、さっきまで恐ろしい事を口に出していたとは思えない位の優しい口調で宥めるかの様にふわりと笑って見せた。