愛し、愛されたのは優しい死神でした。

「…可愛い」

ぼそっと言ったつもりだったけどルナにはかなりハッキリ聞こえたらしく、物凄く動揺してた


出会った頃のルナとは明らかに変わっていた。瞳には光が宿り、よく笑い、生き生きしてるから。動きも早くなったし(笑)

「助けて良かった…」

そう密かに呟いて、また横目で見ると幸せそうにプリンを食べる可愛いらしい姿が目に映った。

―なんだろう…な…。こんな風に隣に居るだけで…なんていうか…。いつからこう思い始めたんだろうな?

―もっとルナの笑った顔が見たい。

そして誰よりも側に居たいと―。
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