愛し、愛されたのは優しい死神でした。

『ん??』

自室の窓の外―
…気のせい?と思いながら耳を澄ますとやはり聴こえる。

―カリ…カリ―

窓の方?家ではペットは飼ってない。
気にしないようにしてたけどあまりにしつこくて、いい加減耳障りになってきた。

『追い返せばいいか。』

軽い気持ちで椅子から立ち上がって、音がする方へと足を進めた。
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