愛し、愛されたのは優しい死神でした。

窓に向かいカーテンを開けると、そこには一匹の黒い猫。
正直寒気がしたけどなんだか可愛く見えて…私は中に招き入れていた。

「ニャーン…♪」

『♪♪可愛い…♪』

ソファーに腰を下ろして、膝の上に乗せると目を細めて喉を鳴らし始めた。
しばらく猫の背を撫でていると不思議な感覚を覚えた。

―このまま…この子と居たいな…。
動物は可愛がれば慣れてくれるしパートナーにもなるって聞いた事があるし。

ずっと一緒に暮らして…もしもの時には私の魂を…この子に…捧げる―。

『っ!!』
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