愛し、愛されたのは優しい死神でした。

…あれ…?瞼が重い……。この前までは少し横になっていれば具合が良くなっていくのが解ったのに…。

「…っ…ルナっ?!!ルナ!!」

律さんが必死に名前を呼んでる…?
返事したいのに口が動かない…?どうして…?
意識も遠くなってく。岳がもう時間が無いって言ってたけど本当に無かったの…?

―だめ…。私はまだ…死ねない…死にたくないのに―。


私はそのまま…深い深い闇の中に落ちていった―。
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