愛し、愛されたのは優しい死神でした。
『…っ…本…当に…居ないの…?』
「本当ですよ。もう貴女の前に現れたりしません。」
『…っ…はっ…はぁっ…はぁっ…』
大丈夫と言われ一気に気が抜けたのか胸を撫で下ろした。多分笑われてしまうほど震えていると思う…肩も膝も…全部意思とは関係なく震えて、おまけに呼吸もおかしい事なってるから…。
「…体に障りますから、呼吸が安定するまで…ちょっと失礼しますね」
そう言うと隣に座った兄の死神は、ただ黙って背中を撫で続けて落ち着くまでそうしていた。