愛し、愛されたのは優しい死神でした。

「ワイン一口飲んだ瞬間ぶっ倒れたもんな?前のめりになって♪」

「なっ!だって!苦手なもんは苦手なんだから仕方ないじゃん!!」

岳が言い訳を発しても聞く耳を持たずに律さんは楽し気に目を細め、再びグラスに口を付けるとワインを一気に飲み干してしまった。

…律さんてお酒強いんだ…凄いな…。

『…私も…お酒飲める様になりたいです…!』

律さんに向かって言ってみたけど、ある言葉が即答で返ってきた。

「よしっ♪じゃ飲んでみるか?」

『えっ、でも……』
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